夏休み!親子で学び、体験そして参加!
7月30日(木)にて福井市体育館アリーナで福井市社会福祉協議会主催の『夏休み親子ボラィンティア体験講座』が開催されました。2回で実施される講座の1回目は、「目の不自由な方のお話とマラソン伴走ボランティア体験」のテーマで行われました。
講座の前半は、福井楽障クラブ代表で自身が視覚障がいをもつ青竹レイ子さんによる「視覚障がいの特性と生活の在り方」について、また日本盲人マラソン協会常務理事の鈴木邦雄さんからは「視覚障がいのある方にとって大切な情報とマラソン伴走について」の説明がありました。
青竹さんのお話では、「視覚による情報がなくてもそれに代わる情報があります。例えば用紙にカットされた部分の形状や点字で何かが判断でき、時計や携帯からは音声で知らせてくれる機能が充実しており、生活に不自由さはあまりありません」など様々な工夫がされた製品等を利用している事が紹介されました。
鈴木さんからは、「視覚障がいの人にとって、初めての場所や行動時には、手伝ってくれる人(ボランティア)が必要。」、「情報を伝えるには、”音”と”触覚”で伝える事が多く、双方が重要である」という事を、椅子へ案内する声掛けと背もたれに手を導く実例を交えて参加者に説明がありました。
後半は実技が行われ、親子がアイマスクを付けた体験者と介助者のペアとなり、歩行時の介助の基本、ジョギングの伴走体験をしました。鈴木さんより、常に会話をつづけて、早めに情報を伝える事と介助者が先に行動し、介助者の動きの変化で情報を伝える事と、参加者個々へアドバイスをしました。実技後には、「マラソン大会に出場する時だけではなく、練習する時も伴走ボランティアの協力が必要。」とランナーの現状と「介助者の方の、気遣いと思いやりが双方のコミュニケーションをアップするので大切にして欲しい」と介助者への願いで締め括られました。
今回の参加者の応募動機は、「視覚障がいについてよく知らないから」「マラソン伴走の体験講座は、あまり開催されていないので」「走るのが好きだから」と様々で小さなきっかけだが、体験講座終了後には早速次回のクラブ練習の日時を聞く親子もおり、講座の成果が表れていました。