NPO法人ふくいこどもホスピス 設立記念シンポジウム開催
11月16日(土)、福井県繊協ビルにて、NPO法人ふくいこどもホスピス(共催:福井ライオンズクラブ)によるシンポジウムが開催されました。
ふくいこどもホスピスが2024年4月に法人化したことを記念して開かれたこのシンポジウムは、病気と闘う子どもやその家族を支える第2のおうち「こどもホスピス」について理解を深めるもので、多くの人が会場とオンラインで参加しました。
代表である石田氏は開会の挨拶で、「今日のシンポジウムは、参加してくれている皆様に大きな意味がある。理念の中のひとつ【関わるすべての人が誇りを感じられる活動を後世に受け継ぐ】とあるように、こどもホスピスの必要性や、患者とその家族を地域で支える必要性などをみんなで一緒に考えるということを誇りに思ってもらえるようなシンポジウムにしたい」と話しました。
講演では、認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトの代表理事 田川氏が、自身の子どもをがんで亡くした経験やこどもホスピスの利用者とその家族とのかかわり方、家族の時間を充実させ暖かい空気を循環させる必要性などについてお話されました。
続いて、福井大学医学部小児科の講師 鈴木氏が、福井県における小児緩和ケアの現状や闘病者とのかかわり方、医療における子ども憲章、有限である時間の使い方の重要性などについてお話されました。
また、NPO法人ふくいこどもホスピスの代表理事 石田氏は、団体設立の経緯や、様々な支援のかたち、地域でこどもホスピスに関わる必要性などについて講演し、メンバーである竹内氏は、活動内容の紹介や、視察で訪問した横浜と大阪のこどもホスピスに関する報告を行いました。
参加者は講演者の話に深く頷き、時に涙を見せながら耳を傾けていました。初めてNPO法人ふくいこどもホスピスに触れた参加者は、「とてもあたたかく、良いシンポジウムだった。こどもホスピスの必要性や、自分たちには何ができるのか、何をすべきなのか考えるきっかけとなった」と話しました。
NPO法人ふくいこどもホスピスは、患者とその家族が「きょうも一日楽しかったね」と思えるこどもホスピスの設立を目指し、家族会や夕虹の会、チャリティマラソンなど、年間を通して様々な活動に取り組んでいます。今回のシンポジウムを通して、ひとりでも多くの方に、こどもホスピスへの理解や、支援の輪が広がることを願うばかりです。
■YouTubeアーカイブ「NPO法人ふくいこどもホスピス設立記念シンポジウム」(12/20まで)
https://www.youtube.com/live/UfCXVKCz8ps?si=aMTtyj7hzhxzne30